校長・鈴木(すーさん)です。
秋のイベントを振り返っています。

10月26日(日)には、おいしい未来研究所が主催する「おいしい流域 利根川編」にて漁業と魚の講師をつとめさせていただきました。

おいしい流域は、一つの川の上流から下流までのポイントで食にまつわるフィールドワークをしながら、山~川~海、そして私たちのつながりを考えようというプログラムで、2024年度の「多摩川編」に続き、今年は2年目でした。

今年のテーマは「利根川」で、(1)奥日光の源流とヤシオマス、(2)日光の天然氷、(3)渡良瀬遊水地の治水と加須うどん、(4)佐倉の里山と獣害、イノシシ猟、(5)佐原の水路と発酵の文化、(6)銚子の漁業と水産加工という順番で、7月から10月まで、4か月にわたって学んでいきました。


私が講師をつとめさせていただいたのは、第6回の銚子の漁業。奥日光から関東平野を潤しながら東にながれる利根川は、銚子の河口で太平洋に流れ込みます。銚子は日本最大の漁港のひとつ。まき網や底びきなどの漁業が盛んで、イワシやサバなどの大衆魚から、キンメダイなどの高級魚、ハマグリなどの貝類まで、さまざまな水産物がとれます。

当日、子どもたちを乗せたバスと、利根川の河口で合流。川の水と海の水がまざった水をバケツで汲んでなめてみるところから、プログラムはスタートしました。


利根川と太平洋の関係や、沿岸域から外洋までの海洋環境やすむ魚の変化を子どもたちに食を通じて体感してもらいたいと思い、汽水域でとれるハマグリ、沿岸域でとれるクロダイとヒラメ、外洋でとれるカツオを用意して、からだのつくりを観察したり、実際にさばいたりしました。

外洋にいるカツオは流線型の体、沿岸にいるヒラメやクロダイは環境に合わせてユニークな姿をしています。はじめてさわる丸の魚の触感はどうでしたか?

それから、ウロコを取って、内臓を出して、三枚におろして。
子どもたちも自分が食べる分のお刺身を切るのに挑戦しました!

池永蒲鉾店さんのご協力で、子どもたちはさつま揚げづくりにも挑戦しました。銚子の特産、キャベツのナムルや、ハマグリの酒蒸し、クロダイとヒラメのあら汁もあって、豪華なお昼ご飯になりました。

お昼ご飯のあとは、島長水産さんを訪れ、生簀見学・資料館でお話を聞いた子どもたち。
山~川~大地~海があって、自分たちの暮らしがあるのだという感覚が、身体のどこかに残ったらうれしいです。



「おいしい流域」の紹介動画、こちらです。私もちょっとしゃべっていますので、探してみてくださいね(笑)
http://youtube.com/watch?v=GJ7_qHmzYhk&feature=youtu.be

また来年、次の川の河口でお会いできるのを楽しみにしています!!